小満とは、陽気が良くなり、万物がぐんぐん成長する頃のこと。梅の実がなり、田植えの準備を始める頃でもあります。
暦の上では初夏のこの時期、徐々に気温が上がり、梅雨に向けて湿気も多くなってきます。体力も消費しやすくなりますが、食べ物も外で放っておくと悪くなってきます。そんな時に昔から活用されてきた食べ物の知恵が梅干し。
梅干しは強い殺菌効果があり、お弁当に使うと食中毒予防に役立ちます。ただ、白いご飯の上にそのままのせるだけでは、その周囲しか効果が期待できないといわれています。そこで、ご飯を炊くときに梅干しを1個入れて炊いてみてください。この方法であれば、ご飯全体に殺菌効果が期待できるようになります。
梅干し1個程度であれば、ごはんに梅の酸味も感じず、適度な塩気とクエン酸でよりおいしいご飯になるので、梅が苦手なお子さんにもおすすめです。
また、梅と相性のよい、おかかとごまで香ばしさを増した、梅干しおかかおにぎりも、梅の効果はもちろんですが、おかかが余分な水分を吸ってくれて、暑い日でも安心して食べられるおにぎりですよ。
「梅干し炊きご飯」
<材料>
梅干し 1粒(12g程度)
*昔ながらのしょっぱい梅がおすすめ
お米 2合
<作り方>
お米を炊くときに、分量の水を入れた後に、梅干しを1個丸ごと加えて炊く。炊きあがったら梅干しの種を取り除き、梅干しの果肉をご飯に混ぜ込むように混ぜ合わせる。
「梅干しおかかおにぎり」
梅干し炊きごはん 1合分(160g程度)
おかか 1パック
白ごま 大さじ1
のり お好みで